「動き出しは本人から」に取り組んでいます!

投稿日:2021.07.05

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「動き出しは本人から」に取り組んでいます!

 

~リハビリ職員編・気づきを大切に~

 

 全身の緊張により常に両手をベッド柵から離せず動作時も後方へのつっぱりが強く、起き上がりに全介助が必要なA様に対して、ユニット職員と協働し「動き出しの視点」で関わりました。

 

 まず、目線を合わせて「ご飯を食べに行きませんか?」など起きる理由を伝えた後に、本人様の右手側に手を差し出すと、自らベッド柵から右手を離し職員の手を握ってくださるようになりました。

 


 

その後も、目線を合わせ起きることを伝えながらゆっくり斜め前方に誘導すると、本人様の力で身体を起してくださるようになり、そのタイミングで足の動きを少しサポートすると身体が全体的に起きてくるようになりました。

 

 

起き上がり後、座位時には普段から両手に支持物があると安心される方なので、車椅子を近くに用意し、移乗前に一度アームレストを握って頂くことにしました。

 

 

 

そうすることで、安心され座った後も後方へのつっぱりがなく姿勢が安定し、靴の介助も安全に行うことが可能になりました。また、全身の緊張が少ない状態での移乗動作にも繋がるようになりました。

 

 

 今回の取り組みを通して、今までの関わり方によって本人様ができる部分を見落としていたことに気付き、声掛けや誘導の方法の重要性を再確認しました。

 

 また、「私は何もできない」とよく話される方であったため、できたことをその都度伝えるようにしたことで以前よりも笑顔が増えて前向きな発言が増えました。

 

 今後も本人様の持っている能力を引き出し、笑顔で過ごす時間が増えるようこの取り組みを継続していきたいと思います。

 

 

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