~黒田副施設長より~
当苑では、利用者主体の自律支援のケアに向けて、平成27年より日本医療大学リハビリテーション学科教授大堀具視先生のご指導を頂き、「動き出しはご本人から」に取り組んで参りました。
その「動き出しはご本人から」の基本的な視点を基に関わると、利用者の視線や表情、手や足の動きを細かく観察しながら介助を行う為、アセスメント能力が向上し、その人なりの動きを尊重しながら介助を行うので、自立(自律)支援や介護技術の向上に繋がる事を検証し発表しました。
今回は、起き上がり、座位、移乗動作の3項目のみの取り組みでしたが、その他の介助項目においても同様の向上がみられた事から、「動き出しは本人から」の視点の大枠のルールを習得すると、すべて介助項目でも無意識に応用しできるようになる、これは介護技術の基盤となりえるものであると考えられます。
今回の検証で取り組んできたことが確信となりましたので、今後も継続的して行い、地域の介護事業所の仲間や地域住民の方々の介護技術の向上に少しでも役立つ様「動き出しはご本人から」を広げていきたいと思います。